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〇7月22日(日)言語哲学研究会のお知らせ〇

  

  天空も 地上の乱れ 見習ふか

 

前回は、上田仁志さんのレポートにより 、本居宣長の『排蘆小船』を扱いまし

た。

宣長27歳(推定)の客気あふれる主張、特に歌の本質を政治的・道徳的効用に

けっして求めず、あはれにしどけなく情を吐き出す「たおやめぶり」に求めつ

つ、しかし、ただ技巧もなく吐き出したのではいい歌はできず、必ず古今集を

はじめとした三代集に学べ、と力強く説くところに、芸術論としてのルネサン

ス的な展開を見る思いでした。当時支配的だった流派に頼る傾向を根底から否

定し、また、新古今より後の「古今伝授」など、言葉遊びに堕した流れを執拗

なほど批判するその筆鋒の鋭さに、思想やアカデミズムの硬直を打ち破るのと

同じ画期性が認められました。

 

さて次回は、新しく仲間入りしてくれた河田容英さんにレポーターをお願いし、

江戸時代後期の儒学者・広瀬淡窓の生き方を追究してみたいと思います。

淡窓は、私塾:咸宜園を開き、学問のなかで詩作を重要視してカリキュラ

ムに取り入れているのが特徴です。 淡窓の思想と、詩作、そしてそれが実

社会においてどのようにフィードバックされていったかを浮き彫りにして

みたいというのが、河田さんの抱負です。ユニークな視点が期待できそう

です。

どうぞふるってご参加ください。

 

●日時:7月22日(日) 午後3時~7時

●会場:ルノアール四谷マイスペース 3階B室

●アクセス:https://www.ginza-renoir.co.jp/myspace/booking/shops/view/%E5%9B%9B%E8%B0%B7%E5%BA%97

●テキスト: 『広瀬淡窓』井上義巳著 吉川弘文堂

●レポーター:河田容英さん

 

 

 

 

〇5月6日(日)言語哲学研究会のお知らせ〇

みなさま

 

  啓蟄の ぞめきざわりと 忍び寄る 

 

前回は、小浜がレポーターを担当し、『言葉とは何か――竹取物語を素材に』

と題して、日ごろ考えている言語観についてお話をしました。それこそ木に

竹を接ぐようなところ無きにしも非ずでしたが、参加者のみなさんが、

竹取物語についてのそれぞれの思いを語ってくれて、けっこう盛り上がりました。

 

次回は、上田仁志さんにレポーターをお願いして、本居宣長の『排葦小舟(あしわけおぶね)』を取り上げます。若き宣長の自由奔放ともいうべき歌論のうちに、文学の本質をストレートに打ち出したその心意気をうかがい見たいと思います。

 

●日時:2018年5月6日(日) 午後3時~7時

●会場:ルノアール四谷店 三階A室

●アクセス:https://www.ginza-renoir.co.jp/myspace/booking/shops/view/%E5%9B%9B%E8%B0%B7%E5%BA%97

●テキスト:『 排葦小舟 ・石上私淑言』(岩波文庫)

●レポーター:上田仁志

●会費:会場費プラス飲み物代を参加人数で割ります。1200~1300円くらいです。

●二次会あり。こちらもどうぞ。

 

 

***

 

 

〇平成29年2月18日(日)実施〇

みなさま

 

  冬木立 天突き刺して 何思ふ

 

前回は、汲田泉さんにレポーターをお願いし、小西甚一著『俳句の世界』

をテキストに、この世界が連歌・俳諧からどのような歴史を経て、

現在どのような状態にあるかを、丁寧にたどっていただきました。

現代俳人の句八句から、作者を隠したままみんなで選句するという趣向もあり、

意外と一致する傾向が見られました。

普段あまりなじみのないこの世界がにわかに身近に感じられたひと時でした。

 

次回は、『竹取物語』を素材に、小浜が日ごろ考えている言語観について

お話をしたいと思います。要領は以下の通り。

 

●日時:2018年2月18日(日) 午後3時~7時

●会場:ルノアール四谷店 三階C室

●アクセス:https://www.ginza-renoir.co.jp/myspace/booking/shops/view/%E5%9B%9B%E8%B0%B7%E5%BA%97

●テキスト:『竹取物語』(できればでけっこうです)

●講師:小浜逸郎

●会費:会場費プラス飲み物代を参加人数で割ります。1200~1300円くらいです。

●二次会あり。こちらもどうぞ。

 

*主宰者より一言:『竹取物語』は、人生の哀歓が深く語りこまれた傑作中の傑作です。

参加ご希望の方は、この機会にぜひ原文に触れてください

 

 

***

 

 

〇平成28年11月19日(日)の言語哲学研究会のご案内〇

 

みなさま

 

 古稀の名に 合はぬ人多く 居座りぬ

 

前回は、後藤隆浩さんにレポーターをお願いし、大野晋著『日本語の文法を考える』を取り上げました。

ここ三回、続けて日本語論をやったのですが、古典語と現代語との関係や、欧米語との違い・共通点などについて、いろいろと考えさせる道が見えてきたように思います。

 

さて次回はがらりと趣向を変えて、自ら俳句を詠み、結社の会員でもいらっしゃる汲田泉さんにレポーターをお願いし、俳句の歴史と芸術性について考えてみたいと思います。

 

どうぞふるってご参加ください。

 

●日時:11月19日(日) 午後3:00~7:00

●会場:ルノアール四谷店 マイスペース4F 

●アクセス:https://www.ginza-renoir.co.jp/myspace/booking/shops/view/%E5%9B%9B%E8%B0%B7%E5%BA%97

●テキスト:小西甚一著『俳句の世界』(講談社学術文庫)

●レポーター:汲田泉さん

●参加費用:会場費+飲み物代を参加人数で割った金額。1500円程度です。

●事前予約は必要ありませんので、当日ご自由にいらしてください。

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